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自らの経験や日々の臨床から「お腹の冷えは万病の元」と確信しています。特に胃腸や婦人科系のトラブルでは、お腹の冷えが根本原因であることが少なくありません。
お腹を冷やせば腹痛や下痢になることは容易に想像できますが、下痢までいかない程度の冷えの場合は便秘になります。冬場の私がまさにその便秘です。冷えで腸の機能が低下し、正常な蠕動運動ができないと考えられます。女性に多い慢性便秘の一因でもあります。
また、女性は生殖器がお腹の中にあるため、お腹の冷えが婦人科系のトラブルと直結しています。例を挙げますと、
①子宮内膜症:生理の際に経血の一部が腹腔内に出ますが、通常は免疫細胞が処理しています。お腹が冷えていると免疫細胞の活動が低下し、処理し切れなかった子宮内膜が腹腔内で生着して(瘀血)、子宮内膜症になると考えられます。
②子宮筋腫:お腹の中が冷えていると子宮の血管が縮み、血行が悪くなって老廃物(活性酸素など)が滞りやすくなります(瘀血)。すると子宮の細胞が刺激を受けて変化し、子宮筋腫が発生すると考えられます。
などがありますが、これらは不妊症の原因にもなります。
お腹の冷えを改善する方法としては、寝る時などに腹巻をする、生姜などの入った温かい食事を摂る、冷たい飲み物を摂らない(ビールなど)などがありますが、おへその温灸も有効です。おへそは穴なので、温灸の熱がダイレクトにお腹の中に伝わります。当サロンではおへその温灸を多用していますが、薬店でもへそ温灸器などを販売し、毎日のセルフケアにお勧めしています。女性ではよもぎ蒸しも大変有効ですので、提携しているサロンをご紹介します。