小児鍼をご存じない方も多いと思いますが、子供に対する鍼は、関西地方を中心に昔から盛んに行われており、疳の虫（小児神経症）や夜尿症（おねしょ癖）、便秘など、子供特有の様々な症状に効果があります。子供は大変敏感であり、治る力も強いため、大人のように皮膚に鍼を刺すのではなく、特殊な鍼で「皮膚を擦る」ように施術します。子供は経絡やツボが未発達であり、これらに反応が出にくいため、症状に対応した体の部位を幅広く小児鍼で擦ります。このような軽い刺激でも十分に効果が現れますが、敏感であるがゆえに、ちょっとでも刺激が多いとドーゼオーバー（過剰刺激）となり、ぐったりしたり、熱が出たり、下痢をしたりしてしまいます。いずれも一時的な症状であり、すぐに治りますので、心配はいりません。

小児鍼が効くのは0歳～小学生ぐらいまでであり、それ以降の年齢では、大人と同様の鍼灸施術が必要になります（非常に感受性が高い方は、大人でも小児鍼が効きます）。

当サロンでは、毎週土曜日の10:00～11:10に限定し、小学生以下の年齢を対象として、1人当たり約10分で小児鍼の施術を行っております。また、小建中湯（ショウケンチュウトウ）や六味地黄丸（ロクミジオウガン）などの漢方薬を併用して効果を高めることもあります。